あなたは大きな犠牲を払い、大成功したと仮定しましょう。
大金持ちになった!
さて何をしましょうか?
ここに参考になる物語があります。
金の冠をかぶった雀の物語
ソロモン王はイスラエルの最盛期を築いた有名な王だ。
賢者としても知られている。
ある日ソロモン王が鷲に乗って視察している時、鷲の背から落ちそうになった。
それを見ていた雀たちが何百話と寄ってきて、落ちないように支えた。
ソロモン王は雀たちに感謝し、彼らが欲しいものを尋ねた。
侃々諤々の大議論をする雀たち。
なかなかまとまらない。
そんななか、ある雀が「ソロモン王と同じ金の冠をかぶって飛んだら格好いい!」と言ったところ、みんなが賛成した。
OpenClipart-VectorsによるPixabayからの画像
雀たちの願いを聞いたソロモン王は考え直すようアドバイスしたが、
雀たちの考えは変わらなかった。
やがて金の冠をかぶった雀たちが、イスラエルの大空を飛び回ることとなった。
今まで雀に目もくれなかった猟師達だが、
金の冠をかぶっているため全国で雀を狩るようになった。
どんどん撃ち殺され、イスラエルの雀はとうとう5羽だけになった。
最後の5羽の雀はソロモン王に「私たちが間違っていました。金の冠はもういりません」と命からがら懇願した。
雀の金の冠は外され、少しずつ雀は平和を取り戻した。
何年かのうちに、雀の数はまた元の数に戻ったとさ♪
ユダヤの教え
財産を見せびらかすと身を滅ぼす
これは雀ではなく、人間のお話だ。
急にお金持ちになった人が
高価な品やブランド品を身に付け
高級住宅、高級車など派手な生活をスタートすることがある。
苦労して掴んだお金を使うのは、決して悪いことではない。
お金は天下を回りもの!
経済を潤す効果がある。
だが失敗例もよく耳にする。
目立つから噂になりやすいのだ。
お金持ちには覚悟が要るようだ。
・人に妬まれない覚悟
・自分が偉くなったと勘違いしない覚悟
お金持ちが偉いのではなく、お金が偉いのだ
・自分が人気者だと勘違いしない覚悟
人はお金持ちに集まるのではなく、お金に集まってくる
・悪人にだまされ、利用されない覚悟
人を見る目が必要になってくる
最初の質問に戻る。
大金持ちになったら何をしますか?
まず覚悟をする!
それが大事だと、ユダヤは教えている。
<参考>
・ラビ・マービン・トケイヤー編著 「ユダヤ5000年の教え」
・石角 完爾著 「ユダヤ人の成功哲学 タルムード」