前回の教え
「お金持ちになる方法は一つある!
明日やる仕事を今日やる~」
地味な方法だ。
これでお金持ちになるのか? と不安になる。
ユダヤの本を読むと、これはどうやら初期編だとわかった。
上級編の大金持ちになるには厳しい教えがあった。
まずは物語♪
魔法のザクロ物語
あるところに仲良しの3人兄弟がいた。
再会を約束し、それぞれが旅立った。
10年後、兄弟は不思議なものを持ち帰った。
一番上の兄は、世界の隅々まで見えるガラスのコップ。
二番目の兄は、空飛ぶ絨毯。
一番下の弟は実が一つだけ成り続けるザクロの木を発見した。
この木を持ち帰ろうと思ったとたんパッと消え、実が一つだけ残った。
弟はこのザクロの実を持ち帰った。
Orna WachmanによるPixabayからの画像
兄弟がお互いのものを見せ合うと
ある国のお姫様が重病で苦しみ、
傍に王様が嘆いてる姿がガラスのコップに映った。
さっそく空飛ぶ絨毯で王宮に向かい、
死にかけているお姫様にザクロの実を半分、差し出した。
すると不思議~
ザクロを食べたお姫様の病気は治り、力強く立てるようになった!
Jill WellingtonによるPixabayからの画像
王様は感激し、兄弟のうちの誰かと結婚するよう勧めた。
お姫様は兄弟に質問した。
「あなたは世界が見渡せるガラスのコップで、私の重病を発見してくれました。コップは、今でも元のままですか?」
一番上の兄 ;「はい、元のままです」
「あなたは空飛ぶ魔法の絨毯で、いち早く駆けつけてくれました。絨毯は今でも空を飛べますか?」
二番目の兄;「はい、元のままで空を飛べます」
「あなたはザクロの実を食べさせ、病気を治してくれました。ザクロは今でも元のままですか?」
一番下の弟; 「いいえ半分差し上げたので、今は半分しかありません」
お姫様は高らかに宣言した。
「私は一番下の弟と結婚します。彼は私のために、大切なザクロを半分失ったのですから」
チャンチャン♪
兄たちの貢献より、弟の犠牲が大きかった!ということだ。
ユダヤの教え
ノーペイン、ノーゲイン
犠牲なくして成功なし!
Pintera StudioによるPixabayからの画像
追加がある。
犠牲、すなわち何かを捨てるのが先なのだ。
まず大切なものを捨てよ、と教える。
成功が見えてきたら捨てよう、ではダメなのだ。
リスクを取れ!、という意味だろう。
本当に厳しい‼️
日本では「お金持ちになるマニュアル本」が人気だったり、
「○○さん推奨の儲かる株」などが記事になる。
ニーズがあるから、多く出回るのだろう。
だが誰かのアイデアを真似ても、発明者ほど成功しないのはよく知られたことだ。
投資の世界では、需要がない時は安く、人気がでると高くなる仕組みだ。
情報が広まったら値は高くなり、美味しい儲けは期待できない。
誰かのマニュアルを真似ても、成功はしない。
まさにノーペイン、ノーゲインだ。
自ら探し、チャレンジし、犠牲を払わないと成功は手にできない。
大金持ちになるのは、簡単ではない。
<参考>
・ラビ・マービン・トケイヤー編著 「ユダヤ5000年の教え」
・石角 完爾著 「ユダヤ人の成功哲学 タルムード」