● アメリカ vs 中国

世界No1のアメリカに、No2.中国が挑んだ。

 

アメリカの覇権後

世界最強国アメリカも、21世紀に入り衰退のきざしが…

 ・テロ、強烈な反米国家との紛争

 *  アメリカ同時多発テロ

 

 ・新興国 中国の経済的、軍事的台頭

 ・グローバル化の歪みが露呈
  〜貧富の格差拡大、移民/難民問題、ポピュリズム、国家分断〜
 

2003年〜 イラク戦争で「国際秩序を自ら葬り去った」と非難される。

 * イラク戦争

 

2008年 リーマンショックは「アメリカ終焉の始まり!」と言われた。

 

新興国中国

1979年 アメリカと中国は国交回復した。

豊かになると中国も民主化すると信じ、せっせと支援した。

支援された鄧 小平は「覇権を求めない!」と言いながらも、本音は「韜光養晦(爪や才能を隠しながら時期を待つ)」戦略だった。

 * 鄧 小平同志

 

あれから40年。

中国は世界第2位の経済大国になった。

密かに覇権の準備を進めた。
かってのドイツと同じだ。

 ・核や化学など大量破壊兵器をどんどん開発し、保有する
  (非公表のため正確な数は不明)

 ・南シナ海の軍事化を着々と実行

  * 南シナ海の領海問題

 
 ・技術移転の強要や知的財産を盗用し、力を蓄える

 ・「一路一帯」の借金漬け外交で仲間(軍事拠点?)作り

どんどん胡散臭くなってきた(-_-)

 

敵対関係

2017年 ヴィルヘルム2世を真似たか、習近平の「アメリカに取って代わる!」宣言。

早すぎたのかもしれない。

アメリカが対中戦略を一変させたのだ。

一世紀前のイギリスと同様、即座の反応だ。

* トランプ大統領

 
・経済; 貿易赤字、知的財産権侵害に関して制裁、報復関税が始まる(米⇄中)

 * 貿易船

・軍事; 軍備強化を表明(中露に対抗、宇宙軍創設など)

・外交課題; 米朝首脳会議を行い、北朝鮮と直接コンタクトできる体制を作った

・人権; 中国ウィグル族の人権を問題視

全面対決だ。
 

緊張緩和

両国とも緊張緩和を試みている。

関税を小出しにして相手の出方を見たり
首脳会議を提案したり〜

 

英独は10年続いた。
米中もこのモヤモヤが続くだろう。

 

両国とも一歩も引けない。
「中華民族の偉大な復興!」が悲願の習近平と、世界トップを死守したいアメリカと。

 

情報合戦も始まった。

 ウィグル族弾圧や
 女優やインターポール総裁 謎の失踪事件
 草間彌生さんや無印のパクリなど
 中国の異常性を知らしめる報道が増えたようだ。

 日本のマスコミの意思かな。

 * 草間彌生さん 展示作品(これは本物!)

 

いつ、どんな形で決着するのか見当もつかない。

なにかで読んだ『時代が要求する風をつかんだ者が覇権をとる』が正しいとしたら、
「自由より監視、党が全てを支配する」今の中国ではないだろう。
 

アメリカ覇権が続くとしても、歪みの打開が求められる。
 

次の時代が要求する新しい風って何だろう?

 

<参考文献>
 ・グレアム・アリソン著 米中戦争前夜
 ・渡部昇一/本村凌二著 国家の盛衰
 ・北野幸伯著 クレムリン・メソッド、中国に勝つ日本の大戦略
 ・ピーター・ナヴァロ著 米中もし戦わば