GONです
寒くなって、ボクは外を歩くのがとても気持ちよくなった。
「寒くなって元気になったねぇ」みんながそう声をかけてくれる
「だってボク犬だもん」ボクは心の中で答える。
でも、お部屋ではちょっと歩くのが大変。フローリングで足が滑って、自分で立ち上がれなくなった。
去年、パパやママが「滑らない床」に変えてくれたのに。
それでも、ボクは毎日外を散歩している。頑張ってるぞー!
あ、この服、この冬のおニュー。またママが買ってきたんだ。
ママからGONへ
昨日、ママは、GONが16年間お世話になってきた動物病院にいつものお薬をもらいに行った。
待合室で、お母さんに抱っこされている柴ちゃんに会った。
もう自分では動けなくて、お母さんの膝で静かにしてた。
15歳のおばあちゃん柴わんこ、名前はハナちゃん。
鼻筋の通ったきれいな黒柴さん。光り輝いていただろう黒い毛はずいぶん白くなっていた。
GONの柴色が白くなったのと同じだね。
ハナちゃんのお母さんとママはいろいろお話をした。
若い頃のハナちゃんとGON,老犬になってからのハナちゃんとGON。
ハナちゃんとGONはそっくりだ。
同じ柴犬のDNA。
頑固で賢くて可愛くて(親ばか)、ご多聞にもれずやっぱり認知症を発症し、その時の行動もそっくり。
夜中起きだしてお部屋をグルグル、
お散歩の時はあんなにゆっくりなのに、びっくりするような「ものすごい速さ!」で歩くのも同じ。
お部屋の隅っこに顔を突っ込んで出られなくなって、それでも前へ前へ!
生真面目な君たちは認知症まできちんと・・・生真面目だ(笑)
君たちは縄文時代から日本人と共に生きてきたんだものね、
生真面目な日本人とそっくりだ(笑)
ハナちゃんの顔は穏やかで、お母さんに甘えて幸せそうだった。
今はもう歩けなくて、お散歩にも行けなくなったハナちゃん、
時々足がピクピクしていたのは、歩いているつもりなのかなぁ。
いろいろお話をお聞きできてママは心構えができたし、勇気と安心も頂いた。
大丈夫だよ、GON、一緒にゆっくり楽しくのんびりやっていこうね。